理想の愛

愛しているからそばにいて欲しい。
会えない時間が長くなると不安になる。
連絡が少ないと、
気持ちが離れてしまったのではないかと
疑ってしまう。
こうした感情は
決して特別なものではなく、
誰しも少なからず抱いたことが
あるものかもしれません。
けれど、その不安のままに
相手の時間や自由を制限し始めると
それは少しずつ
愛のかたちを変えていきます。
「もっと一緒にいてほしい」
「他の人と会う時間があるなら
私と過ごして」
「なんで返信が遅いの?」
気づかぬうちに
相手の生活や心に入り込み過ぎてしまう。
それは愛というよりも、
支配や依存に近いものに
なってしまうかもしれません。
本当の愛とは、
相手の時間を尊重し、
選択を信じ、
どんなときもその人が
その人らしくいられるよう
見守ることではないでしょうか。
愛されたいという気持ちと
愛するという行動は
ときに スレ違います。
けれど、
相手の自由を認めたうえで
それでも一緒にいたいと思えること。
その気持ちこそが、
強くてやさしい
愛のかたちなのだと思います。
相手を縛らず 信じて 待てる心。
それは、
自分自身を大切にできる人だけが
持てるものかもしれません。
誰かを本当に大切にしたいと願うなら、
その人の時間もまた
大切にできるようでありたい。
それがふゆきの想う理想の愛です。