苦しい言い訳

今夜からふゆきの家には
仲間がお泊まりに来ていて
わいわいとにぎやかです。
仲間と言ってもワタクシが
吉原でお仕事をしているということも
冬木舞が誰なのかも知らない方々です。
日中の鍵事件もあったので
急なお泊まりの展開に
事前の準備も何もしていなくて
ちょっと珍事がありました。
先日お仕事でメイドさんのコスプレを
していたのですが、
その時アタマに付けていた
フリフリのカチューシャを
洗面台に置いたままだったのです。
メイド服はお洗濯して
しまっておいたのですが、
カチューシャは壊れてしまうので
洗濯機に入れられなかったので
その辺にポンと置いていて
すっかりと忘れていました。。
(ある意味 見慣れていて意識してなかった)
ある女性が洗面所で
メイドのカチューシャを見つけて
『コレは何?』と聞いて来ました。
ふゆきはドキッとしながらしれっと
『洗顔の時に髪の毛を押さえるやつ』
だと答えました。
洗面台の上には
洗顔用の
それこそちゃんとしたターバンが
きちんと置いてあるのに
なぜにそんなおもちゃみたいな
ちゃちなカチューシャをわざわざ
使うのかという空気が
我々の中に一瞬で流れまして、
彼女と目が合った瞬間
『ねー嘘だよねー??』
という鋭いツッコミに対し
『何でよ〜?可愛くて良いじゃん!』
というかなり弱い応戦で、
思いっきりふたりで
涙が出るほど笑いました。
お仕事がバレるのもイヤだし、
ましてやふゆきのような熟女の趣味が
メイドのコスプレだと思われるのも
更にイヤなので妙に必死でした。
今考えると
友達の子供の忘れ物なんだよとか
姪っ子にあげるやつだとか
他にもいろいろ言い方あったのに
なぜそれは自分のモノだという方向に
もっていってしまったのかと
正直な自分に ちょっと呆れました。
ははは。
もう彼女がコレを思い出さないように
隠しておこう。。。
というか、
よく今までバレずに生きて来たなと
あらためて運が良かったことに
感謝します。