アメリカ旅行日記〜LA旅行5日目 :彫刻のような大地と出会う日

この日は、ユタ州とアリゾナ州を行き来しながら、大地が長い年月をかけて描き上げた“自然の芸術”を巡る、壮大で濃密な一日でした。
最初に訪れたのは、ナバホ族の聖地に位置する渓谷、アンテロープキャニオン。
◎ アンテロープキャニオンは、ナバホ族にとって神聖な場所で、「水が岩を流れる場所」と呼ばれています。自然の力や時間の象徴とされ、4年ごとに感謝の儀式も行われています。1997年にはナバホ族公園に指定され、訪問には許可証とナバホ族ガイドの同行が必要となりました。
観光と文化保護の両立が図られている、特別な地です。集合場所からトラックで移動する事15分程で到着した神聖なる場所
狭く切り立った渓谷に太陽の光が差し込み、岩肌に美しい曲線と影を描き出すその光景は、まるで自然が彫り上げた芸術作品のよう。
柔らかな砂の足元、幻想的な色彩、そして静けさに包まれた空間に立った瞬間、まるで時間が止まったかのような感覚に包まれました。
次に向かったのは、ホースシューベンド。
コロラド川が大きく弧を描き、馬の蹄のような形をつくるこの場所では、展望ポイントから見下ろす景色の迫力に言葉を失うばかり。
自然が何百万年もかけて描いた大地の曲線と、そのスケールの大きさに、ただただ立ち尽くしました。