第三話『映るたび、欲しくなる』

プレジデントクラブの
白藤です
一夜だけの、濃密な彼女
第三話『映るたび、欲しくなる』
鏡張りの部屋だった。
壁の奥にも、天井にも、彼女がいた。
いやらしいはずなのに──
彼女の目は、ただまっすぐ俺を見ていた。
「ここ、ちょっと恥ずかしいよね」
そう言いながらも、
タオルを落とした彼女の背中は堂々としていた。
鏡越しに映る、丸く持ち上がった大きなお尻。
そのままベッドに腰を下ろすと、
胸も一緒に揺れて、
ふわふわの乳房が艶っぽく波打った。
「触れてみて」
囁かれるまま、背後からお尻に手を添える。
やわらかく沈んで、跳ね返すほど弾力がある。
揉んでいるのに、包まれている感覚になる。
後ろから唇を重ねると、
彼女がすぐに振り返り、
長い舌でねっとり絡んできた。
キスが深くなるほど、
胸もお尻もどんどん熱を持っていく。
彼女が四つん這いになった。
鏡の奥に、俺を見つめる顔。
そして、その下で濡れた脚が開かれていく。
ゆっくりと挿れると、
「んっ…奥、届いてる…」と
甘く掠れた声がこぼれた。
腰を打ちつけるたび、
お尻が揺れて、鏡の中の俺が貪っている姿が
見える。
どこから見てもいやらしくて、
でも美しかった。
一度果てたあと、
鏡の奥に映る彼女の背中が、
まだ余韻でうっすら震えていた。
汗が滴り、肌が火照り、
胸が微かに揺れている。
その姿が焼きついて、
ドアを閉めた直後から──
もう、またあの肌に触れたくなっていた。
*゜白藤