【第五話】 『その唇を見ただけで、また勃つ』

プレジデントクラブの
白藤です
「清楚の裏側」──脱げば、変わる。
【第五話】
『その唇を見ただけで、また勃つ』
あれは、夢だったのかもしれない
ふとした瞬間、あの夜のことを
思い出してしまう。
ふわふわの胸に埋もれた顔、
巨尻が跳ねるたびに音を立てて交わったこと、
何より、長い舌が俺の中をかき回すように
しゃぶり尽くした感覚。
あれっきりの関係だと思っていた。
……なのに。
「久しぶりです」
駅前のカフェで、明るく手を振るあの子。
まるで偶然を装ったような登場。
でも……わかってる。
狙ってきた、そういう女だ。
白のノースリーブから覗く鎖骨。
透けるリップ。柔らかそうな頬。
見た目は、やっぱり“清楚”。
けれど俺の目は、あの夜を知ってる。
脱いだ瞬間に、豹変する女だということを。
カフェの奥で、ふと見つめ合った時。
彼女がスプーンの先を舌でなぞる。
その一瞬で、ズボンの奥が反応してしまった。
「……ねぇ、また…する?」
甘くて、軽くて、誘ってるようで押してこない。
だけど、体の奥がもう疼いている。
俺の欲望が、あの舌にしゃぶられた記憶に
火をつける。
「うち、来る?」
彼女が無邪気に笑った。
もう、この再会を断れる男はいない。
*゜白藤