時間の感じ方について

1ヶ月のお休みに入り、ふと気づきました。
いつもは「忙しい」「時間が足りない」と思いながら過ごしていましたが、こうして立ち止まる時間をもつと、同じ1時間でもまったく違う顔をしていることに気づきます。
働いているときの時間は、
どこか前のめりで、
次の予定を追いかけながら流れていくもの。
気づけば一日が一瞬のように終わっていきました。
でもいまの時間は、
触れたらゆっくり沈んでいく砂時計の砂みたいで、
静かで、柔らかくて、
しっかり“味わえる時間”になっています。
そしてそんな余白の中で、
ふと浮かんでくるのは
今まで会いに来てくださったお客様の顔。
「忙しい合間に時間を作って来てくれてたんだ」
「遠くから予定合わせて会いに来てくれてたんだ」
そう思うと、
今までも感謝していたつもりでしたが、
その重みが前とは違う温度で胸に入ってきます。
時間は、あるのが当たり前じゃない。
使ってもらえることも、選んでもらえることも、
決して当然じゃない。
だからこそ、再び戻る日には
いただいた時間以上の価値と温度で返したい。
忙しさに押されて忘れていた気持ちも、
この休暇でそっと整え直している最中です。
またお会いできたとき、
今よりもう少し余裕のある心で、
そしていつも通りの笑顔でお迎えできますように。
