白藤の写メ日記プレジデントクラブ

2026年、1月。

新年の空気は澄んでいるはずなのに、

私の前に立つあなたの視線だけは、

最初から少し……熱を帯びている。

Cの巫女さんの装いは、

「触れてはいけない」という言葉そのもの。

けれど、

布の下に隠された体温や、

呼吸に合わせてわずかに上下する胸元は、

“触れたら終わり”だと分かっているからこそ、

いっそう強く意識されてしまう。

近づいた瞬間、

白い袖があなたの腕に、かすかに触れる。

それだけなのに、

心臓の音まで、聞こえてしまいそう。

お願いごとを聞く距離は、

祈るには近すぎて、

触れないには――あまりにも近い。

そして、Dのチャイナドレス。

赤は、お正月の色。

でも、この赤は違う。

祝うためではなく、

視線を奪うための赤。

身体の線をなぞるように仕立てられた布が、

「全部見せていないのに、分かるでしょ？」

と、無言で語りかける。

扇子の奥の微笑み。

脚を少し組み替えただけで、

あなたの視線が行き場を失うのも、ちゃんと知ってる。

触れていない。

それなのに――

もう、逃げられない。

清楚に始まって、

気づけば頭の中は、私でいっぱい。

2026年の最初に、

欲情しているのは……どちらでしょう？