もしも、目が覚めたら男性になっていたら?

目が覚めた瞬間、違和感しかない。
……重い。
……知らない存在感。
そう、
いきなり身体の中心に、
主張の強い何かが増えている。
え、ちょっと待って?
これ、どこに置いとくのが正解?
右寄り?
左寄り?
真ん中は…ないよね?
みんな自然と「ここが定位置」って決まるものなの?
それとも日替わり?
気分?
天気?
そして次の試練。
おしっ〇こ問題。
え、これ…
握るの?
添えるだけ?
フリーハンドは危険?
初心者マーク必要じゃない?
もうトイレの前で立ち尽くす自信しかない。
さらに街を歩いていると…
綺麗な女性が視界に入る。
え、ちょっと待って。
今のはタイプ?(*д*)
今のは反応する案件?
うなじ?
口元?
胸元?
お尻?
脚?
どこでスイッチ入るの!?
判定基準どこ!?
心と身体の意思疎通どうなってるの!?
もう情報量が多すぎて、
脳内会議が追いつかない。
そんな想像をしながら、ふと思う。
もし私が男性だったら、
たぶん左寄りで歩くと思う。
なぜなら。
ショルダーバッグ、
いつも左にバッグが来る様にしてるから。
……たぶん、その流れで。
人って案外そんな理由で決めてそうじゃない?笑
無いものが増えるって、
ちょっと怖くて、ちょっと面白くて、
そして想像以上に忙しそう。
でも正直
想像するだけで、
ちょっとワクワクしちゃうのは
ここだけの話
