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やっと、胸のつかえが落ちた日

やっと、胸のつかえが落ちた日

昨日は、ご先祖さまのお墓参りへ。

場所が遠いから、行くだけで本当にひと苦労。

それでも、ずっと気になっていたから

足を運べただけで、まずは大満足でした。

着いてすぐ、目に入ったのは

からっからに乾いたコップ。

きっと喉、渇いてただろうなぁ…

そう思ったら、気づけば手が動いてて、

なみなみとお水を注いでいました。


このコップがなかなか大きめの湯のみなんです。そうですねー、鮨屋の湯のみ程度。笑



その瞬間、横から母が一言。

「あなた…品ないじゃない!」

思わず笑いながら返した私。

「だって、お水たくさん飲めた方が良くない?

次、いつこれるか?分からないんだからさ…」

一拍置いて、母がぽつり。

「…まぁ、確かに。そうねぇ〜」

ふたりで思わず目を合わせて、

ほっと息が漏れるみたいに笑いました。




石を磨き、落ち葉を払い、

お花をたっぷり生けて、

最後にもう一度そっと手を合わせたら

胸の奥にあった小さなつかえが

するり、とほどけた気がしました。



やっと、ホッとできた。

そんな一日でした。

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