韻に沈む真実

最近、小説をゆっくり読む時間が減っていたけれど、
久しぶりに夢中になって、一気読みしてしまった2冊
白鳥とコウモリ(上・下)
著:東野圭吾
物語は、東京で起きた弁護士殺害事件から始まります。
その容疑者として名乗り出たのは、なんと数十年前の別の殺人事件の犯人だった男。
過去の事件はすでに解決しているはずなのに、彼は突然「本当のことを話す」と言い出すのです。
二つの事件。
二つの家族。
そして、長い年月を越えて絡み合う真実。
捜査が進むにつれ、
「犯人は本当にその人なのか」
「過去の事件は本当に解決していたのか」
そんな静かな違和感が、少しずつ広がっていきます。
被害者の家族と、加害者の家族。
それぞれの視点で描かれることで、
正義とは何か、罪を償うとはどういうことなのかを、深く考えさせられる物語でした。
善と悪、真実と嘘。
どちらか一方だけでは語れない人の感情が、
読み終えたあとも、じんわり心に残ります。
そして、なんと映画化決定とのこと。
この余韻を抱えたままスクリーンで観られるなんて、
それはもう……行かなきゃです
活字で味わった重みが、
映像ではどう描かれるのか。
今から静かに、楽しみにしています
